結婚してもいいかな?とチラッと思うほど、ステキな彼。
どこといって欠点はないし、いい家庭生活がつくれそう......などと夢見心地でレストランへ。
そこで彼はうんちくを傾けて、この味は薄い、濃すぎる、この煮物はまだふっくらと煮こんでない、このコーヒーは......。
しかし"ステキ"という印象があるだけに、「なんて料理にくわしい人なのかしら。さすがにインテリという感じがするわ」とすべてがよく見えてしまいます。
ところが、これで結婚すると、朝から晩まで、味にいちいち文句をつける夫に変身しかねません。
「おふくろの味は、もっとちがうんだよ。一度教わってきたらどうだい」などと、嫌味たらしい言葉をいうかもしれません。
外食の味に慣れている男は、どうしても家庭の味になじめません。
それに若いうちから舌が肥えてしまうと、家庭の材料自体がレストランのそれより劣っているわけですから、どうしても受けつけなくなってしまうのです。
毎日つくらなければならない料理だけに、この味に文句をつけるような男とは、ぜったい結婚すべきではないのです。
何を食べさせても、「やあ、キミのつくったものはうまいな」という夫のほうが、結局は得です。