結婚式や披露宴に招待を受けているのに、どうしても都合がつかず、出席できないーそんなとき、つい言葉を濁して、「忙しくて出席できません」と返事をしてしまいそうですが、「多忙」を理由に欠席するのは、失礼にあたります。
欠席の理由が仕事や出産ならば、「出張中なので」「出産が間近なので」など、具体的に理由を伝えます。
ほかの披露宴と重なってしまったときは、「あいにく先約がありまして」と正直に書きます。
仏事などの場合は、「どうしても都合がつかないので」とだけ書きます。
欠席する場合のお祝いの方法は、自由です。
お祝い金を贈る場合は、祝儀袋を現金書留用の封筒に入れ、「おめでとう」のメツセージを同封します。
お祝いの品を...という場合も、「お祝いに○○をお送りしました」
という内容の手紙やハガキを別送します。
どちらも、できれば挙式の1週間前くらいまでに届くように送ります。
式当日、披露宴会場へ祝電を打つだけでも、祝福の気持ちは伝わります。
この場合、宛名は本人とし、新婦宛の場合は旧姓にします。
披露宴に招かれなかつたけれど.お祝いをしたいときは?会社の先輩や趣味のサークルの友人など、よく知っている人でも、人数の関係などで式や披露宴に招待されないことがあります。
「呼ばれなかったのにお祝いをしたら、差し出がましいのでは...」と考えてしまうかもしれませんが、その心配は無用です。
たとえ招待されていなくても、祝福の気持ちを表したいときは、お祝い金やお祝い品を贈りましょう。
ただし、結婚式の前に持参したり、郵送したりするのは控えます。
「お呼びしなかったのに...」と、相手に気を遣わせてしまうからです。
式や披露宴に呼ばれなかった場合のお祝い金は、先輩や友人・知人、親戚なら1万円が相場でしょう。
品物を贈る場合は、あまり高価な物を贈ると相手の負担になってしまうので、ちょっとした記念品にします。
何人かでまとまって贈る場合は、あらかじめ希望の品を聞いておくと喜ばれます。
いずれの場合も、式後1週間くらい、あるいは新婚旅行から帰ってきた頃に届くようにするといいでしょう。
挙式をすませ、新婚旅行から帰ってきたら、ふつうは、まず双方の両親と仲人の家へあいさつに行きます。
このとき、旅行のおみやげなどを持参すればいいと思います。
結婚カウンセラーの加藤大升氏によると、結婚式や披露宴に出席した方、お祝いや祝電をいただいた方へは、お礼のあいさつ状を出します。
その際、必ず直筆でひと言、お礼の言葉を書き添えてください。
特にお返しの品などを送る必要はありません。
また、式当日、司会や受付などで特にお世話になった方には、旅行のおみやげ一などを持参し、ごあいさつに行くように一するといいでしょう。