ひとりの女性が持っている美しさはひとつだけではない。
大人っぽい雰囲気の女性がふとした瞬間に見せるキュートな微笑み。
スポーティな印象の女性から、ふわっと浮き上がってくる女らしさ。
メイクをしながら、前とは違う印象の女が現れてくる瞬間を感じたことが幾度となくある。
ひとりの女性の中に同時にある、様々な美しさ。
それを表現するのが、ファッションであり、ヘアスタイルであり、メイクなのだ。
ところが、「私は、こんなタイプの女」と決めつけている人も多い。
もったいない、と私は感じてしまう。
自分の中にある、別の表情や美しさを見つけることは、女性としての楽しみのひとつ。
自分らしさの新しい発見には喜びがある。
見慣れた自分自身に満足しないで、または諦めないでトライしてみることが、美しさを広げることになる。
一週間のうちに、いつもと少し違う自分を意識してメイクする日が何度かあってもいいと思う。
スケジュールがタイトな日。
ゆったりと過ごしたい日。
華やかなムードを楽しみたい時......。
シチュエーションに合わせて装いとメイクを変えることは、気分を切り換える手助けにもなる。
そして、いつもと少し違う印象は「意外性」をもたらす。
見る人にも小さな「意外性」が魅力的にうつるに違いない。