ブランドの売り上げが落ちたりすると、次の年の契約はしないとか、企業側から一方的に契約中止になったりするため、モデルの契約デザイナーは絶えずプロとして厳しい目にさらされている。
企業と契約デザイナーの関係は、仕事の場を与えてくれる反面、契約に関しては強者と弱者の関係にあるといっても過言ではないといえる。
仕事の内容や役割は、給料制デザイナーでも契約制デザイナーでもほとんど変わりなく、服作りに関するプロセスすべてに関わる。
企業デザイナーは、多くの消費者のニーズに応えようとマーケティングリサーチはもちろん、あらゆる情報を収集分析し、時代を読みとり、ブランドに合わせ、服作りをする。
企業デザイナーは、決して一方的に服作りをすることはできない。
ある時は経営者の意見を聞き、ある時は営業の意見を聞き、またある時は得意先や消費者の意見を聞き、服作りをしなければならない。
その中でも特に、服を買ってくれる得意先や消費者の声を無視することはできない。
このように企業デザイナーは、自分の作りたいものを作るというよりは、さまざまな情報、さまざまな意見に目や耳を向け、そしてそこに自分の考えを加えながら服作りをするのである。
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