ファッションメーカーやブランドを自らの力で作り、オーナーデザイナーやオーナーブランドと呼ばれ、百パーセント自己資金で運営しているメーカーも大きくなるにしたがって、企業や商社などから援助を受けるようになる。
これらは一見、オーナーデザイナー、オーナーブランドには違いないが、企業や商社から援助を受けることで、百パーセント自らの考えで物作りができなくなり、少なからず企業や商社に管理されることになる。
ァッション界でもっとも多いデザイナーは、企業デザイナーと呼ばれるデザイナーである。
彼らは自分では資金を出さず、企業に雇われていて、資金や経営の心配はせず、物作りに専念できる。
企業デザイナーには、給料制で雇われている人と契約制で雇われている人がいる。
給料制で雇われている人は、仕事の内容や待遇などで、ほかの社員と同じように扱われる。
契約制で雇われているデザイナーは専門知識や専門技術を持つプロフェッショナルとして扱われ、契約料は給料
制で雇われている人よりかなり高い。
しかし、仕事や待遇の面での保障はされないのが一般的である。
そして、ほとんどのモデルの契約デザイナーは一年契約が普通で、一年ごとに契約を更新するというケースが多い。