アパレルメーカーにはいくつかのタイプがあり、それぞれ経営方針が異なっている。
「自社ブランド型アパレルメーカー」は、商品の企画と素材の購入、縫製までの服作りを自社の資金で行い、自社が管理する売場を持っている。
メーカーと消費者がつながっているデザイナーブランド、キャラクターブランドなどの付加価値のついた服を作っているメーカーや、百貨店の平場などで売っているブランドも、派遣店員をおき、メーカーが管理しているので自杜ブランド型といえる。
商品の企画と素材の購入までの服作りを自社の資金で行っているが、直接自社が管理する売場を持っていないため、メーカーと消費者がつながっていない。
展示会を開き、サンプルを小売店に見せ、受注を取り、その数字にもとついて生産、納品をすることで、製品の代金を受け取る。
一方、「工場型アパレルメーカー」(下請けアパレルメーカー)は商品の企画スタッフはいないが、素材の購入はする。
小売店の商品企画にもとづき、素材を購入し、商品化する。
できあがった商品を卸商に納品することで、代金を受け取る。
工場型アパレルは、商品を作るには違いないが、ただ縫製のみをするだけでないため、工賃代金ではなく、製品代金を受け取ることになる。
最近では、百貨店などの小売店がオリジナルブランド(普通、プライベートブランドという)を作り、企画からデザインまでは小売側が行うケースも増えている。
物作りはアパレルメーカーがするため、このようになるとメーカーは縫製のみをしている下請けの量産工場と変わらなくなってくる。
アパレルメーカーとは名ばかりで、クリエイティブな作業はほとんどないといえる。