ファッションビジネスには必ずといっていいほどよく使われる色がある。
例えば、秋の企画に必ず使われる色に、べージュや茶系の色など。
夏の企画に必ず使われる色にブルー、白など。
梅春企画や春の企画に必ず使われる色に、ピンクやパステル調の色などがある。
また、年間を通して、必ずといっていいほど使われる色に、白、紺、黒がある。
白はブラウスなどの企画に欠かせず、紺や黒は、スカート、パンツなどボトムの色に使われる。
これらの定番の色を企画に入れることで、流行した色が外れても、最低限の売り上げは保証できる。
ターゲットやブランドのイメージによっても色の使い方は違ってくる。
カジュアルのブランドに好まれる色や、ミセスやアダルトのブランドに多く使われる色がある。
カジュアルブランドやアヴァンギャルドのブランドは、あまり季節の色、定番の色などにこだわらない。
ナチュラルの色を主体にしたブランド、ビビッドな色を主体にしたブランド、黒を主体にしたブランドといったように、色のイメージがブランドのイメージであり、その色のイメージを売り物にしているブランドが少なくない。
普通、個々のブランドは消費者のターゲットをはっきり定めている。
そこで色の点でも、ターゲットに合わせた企画を立てるため、よりイメージがはっきりしたブランドになる。