2015年12月アーカイブ

門出(興入れ)

門出(興入れ)では、家族、親戚、縁故の者は、一同これを送って出て、車に乗るのを見送ります。

なお、行列するとすれば、(1)迎えの使者(2)媒灼人(腰元)(3)新婦(4)介添(5)母(6)父(7)男の召使い(8)女の召し使い(9)つり台(いろいろなものをのせて、かついでいく台)の順です。

讐身のまわりと旅行の仕度
新婦側がひどく忙しいのにひきかえ、式場で結婚式をあげ、そのまま新婚旅行にたつ場合の新郎側は、準備といっても特別なことをする必要はありません。

ただ、定刻より早く式場に到着できるようにすることと、式服や旅行の準備に手落ちのないように注意すれぽよいのです。

ですが、朝風呂、散髪という身仕度については、言うまでもありません。

時間があれぽ、式次第をもう一度点検しましょう。

式場で、自分の式服を着る場合は、自宅から式服を着て出てもよいでしょう。

式服を式場で借りるのなら、新婚旅行用の服装が簡便です。

<両親の心得>
新郎・新婦の身辺のこと、挙式のこと、その他、すべての細かい事柄は、家族の人々が神経をくぼって、手おちのないようにしてあげなくてはなりません。

スケジュールなどのメモと実際とを告々点検してあげましょう。

結婚式の「出迎え」

今では、あまり格式ばった事はしないのがふつうですが、あらかじめ、式のプロデューサーである媒灼人と相談しておきましょう。

念のため、伝統的な次第を紹介しておきます。

当日は朝早く、媒灼人は新郎宅へ、媒灼人夫人は新婦宅へ出向いて、祝詞をのぺ、手落ちのないよう万端の指図をします。

そうしたさいは、さっそくめでたい桜湯、お菓子などを出し、「これはわざわざおそれ入りました。

きょうはなにぶんよろしくお願い申し上げます。

」とあいさつして、簡単なお膳を出すか、料理の折詰をさしあげるなどします。

その後、媒灼人が新婦につきそって、介添人としての役目をはたし、式場へ向かいます。

伝統を重んじるところでは、新郎方からも当日は新婦の迎えに使者を出しますが、このときの使者は、新郎側でも相当な地位の男を選ぶのがふつうです。

新婦側では、この迎えに対し、両親はじめ一族が出迎えてあいさつし、吸物膳を出して酒肴を饗応するのが礼です。

新婦が出発するときは、新郎側からの使者につれられるか、あるいは介添をしたがえて、玄関から出発します。

このときは、けっしてうしろをふり向かないようにというのが、かたい戒めです。

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