今では、あまり格式ばった事はしないのがふつうですが、あらかじめ、式のプロデューサーである媒灼人と相談しておきましょう。
念のため、伝統的な次第を紹介しておきます。
当日は朝早く、媒灼人は新郎宅へ、媒灼人夫人は新婦宅へ出向いて、祝詞をのぺ、手落ちのないよう万端の指図をします。
そうしたさいは、さっそくめでたい桜湯、お菓子などを出し、「これはわざわざおそれ入りました。
きょうはなにぶんよろしくお願い申し上げます。
」とあいさつして、簡単なお膳を出すか、料理の折詰をさしあげるなどします。
その後、媒灼人が新婦につきそって、介添人としての役目をはたし、式場へ向かいます。
伝統を重んじるところでは、新郎方からも当日は新婦の迎えに使者を出しますが、このときの使者は、新郎側でも相当な地位の男を選ぶのがふつうです。
新婦側では、この迎えに対し、両親はじめ一族が出迎えてあいさつし、吸物膳を出して酒肴を饗応するのが礼です。
新婦が出発するときは、新郎側からの使者につれられるか、あるいは介添をしたがえて、玄関から出発します。
このときは、けっしてうしろをふり向かないようにというのが、かたい戒めです。