結びの酌は「縁結びの酌」のことです。
内容は簡単なことで、式の間の入口のところ(末座)で、酌人がくるりと一巡するだけのことです。
このときの回り方は、左回りです。
えがく一巡の形は楕円形となります。
これが終わると、運ばれていた膳が引揚げられ、「陰の式」もとどこおりなく終了したになります。
■色直しの式
「色直しの式」が、陰の式に対し、陽の式にあたります。
陰の式の服装がなにからなにまで白の服装であるのに対して、陽の式では、なにからなにまで色のある鮮やかなものに変わります。
これが「色直し」なのです。
先ほど、陰の式についての説明で、新郎から盃がすすめられるとのべたのですが、じつは正式には、陰の式では新婦から先にすすめられ、陽の式で新郎からすすめられるという順なのです。
しかしながら、現在では、陰の式と陽の式をひっくるめて、新郎から、始められるのがふつうです。
従って、今までのべてきたように理解していてかまいません。
念のため、陽の式について説明します。
この場合においては、すべてが陰の式と逆になります。
酌人も式の間中は、右回りに動かねばなりません。結婚相談所