◆式場へは一時間前に入る
媒酌人は大役です。
どんなことがあっても、遅れるようなことは避けなければなりません。
当日の道路事情なども考慮した上、とにかく早目に家を出ます。
できれば、事前に一度式場へ足を運んでおくと、時間の予定が立ちます。
到着したら、まず両家の両親に「本日はまことにおめでとうございます」とあいさつをします。
◆参列者へのあいさつの仕方
控え室やロビーで参列者にあいさつをしますが、媒酌人の立場は、新郎新婦の家族や親族に対して外部の人間であり、それ以外の参列者に対しては、主催者側ということになります。
ですから、家族や親族には「本日はまことにおめでとうございます」と祝いの言葉を述べ、それ以外の人には「本日、媒酌をつとめさせていただきます○○でございます。
ご列席をたまわりましてありがとうございます」というようにあいさつをします。
なお、参列者の誰ともなごやかに、話をすることが大切です。
当日だけの頼まれ仲人であるほど、お客様扱いされがちですが、あくまでも主催者側であるということを忘れないことです。
◆媒酌人夫人は新婦の世話を
当日の媒酌人夫人は、いわば新婦の母親がわりですから、式場に到着したら、新婦が支度をしている美容室にいき、衣装の乱れを直す、のどのかわきや空腹の具合、気分のよしあしをたずねるなど、なにくれとなく世話をします。
新婦が移動するときには、新婦が和装ならば新婦の横につき、手をとります。
洋装ならば後ろにつき、ドレスをひきずったりしないよう注意します。
ただし、新婦に式場側の介添え人がつく場合は、必要ありません。
その場合の媒酌人夫人は、媒酌人と一緒に新郎側の控え室にいて、周囲の人々と談笑をします。