◆本人同士だけでなく家族ともつき合う
この時期の交際は、いつもふたりだけというのではなく、ときにはお互いの家庭に招いたり、招かれたりして、家族との交流を試みることもたいせつです。
家庭の雰囲気を知ることは、本人を理解するうえでかなり参考になります。
相手の家族との接し方は、あくまでもていねいに礼儀正しくあるべきです。
本人同士が親しくなっていても、両親、兄弟にとってはまだ結婚相手ときまったわけでもなく、どうなるかわからないような扱いにくい対象であることをわきまえておかなければなりません。
招かれていないときに不意に訪問したり、招かれたときでも、長居やなれなれしい言動をするのは禁物です。
また、相手の家で頼まれもしないのに、台所にズカズカとはいりこんで手伝ったり、話しかけたりといった、さしでがましい態度もつつしみます。
相手の家族との交流は、より深く知り合うためのものであって、自分を売りこむためではないと心得ておくべきでしょう。
服装、身だしなみ、言葉づかいなども、本人同士以上に、こまやかな配慮があって当然といえます。
◆仲人にはときどき中間報告をする
本人とその家族との交流が深まるにつれ、自分の気持ちも、次第にある形を整えてくるものと思われます。
結婚のことに思いをめぐらし、毎日自分のことで精いっぱいで、周囲のことを考える気持ちの余裕がないかもしれません。
しかし、心配してくれている家族や、世話してくれた仲人への心づかいを忘れるようでは困ります。