■結納をもっと簡略に
結納品を飾っておくのは同じ。
「このたびはまことにおめでとうございます。行き届きませんが、本日のお二人の結納をお世話させていただきます」と口上を述べ、男性側が下げてきた結納品を預かり、女性側の結納品を預かる。
次に、「では略式でございますが、幾久しくお納めください」とそれぞれの前に結納品を置く。
それから、それぞれの結納品を、床の間か上座に飾り、それぞれが用意してきた受書を取り次いで、結びの口上とする。
■新居が決まると
新婦の荷物を送ることになる。
ほとんどの場合、新郎新婦の都合のよい日に運ばれ、新しい家具調度などは、デパートなどから直接発送することが多く、仲人が立ち会うことは少ない。
しかし、昔からのしきたりどおりに荷物送りを行う場合には、仲人に立ち会いの依頼がくる。
仲人は当日、新居で待機し、荷物が届くのを待つ。
荷物には新婦側から依頼された荷宰領が付き添ってくる。
荷が届いたら、「まことにご苦労様でございます」と荷宰領にあいさつし、荷物目録と荷物を照合、確認し、新郎側が用意した荷受書を荷宰領に渡し、そののち祝いの席に臨む。
荷受書を渡すときは、「確かにお預かりいたしました。先様へどうぞよろしくお伝えください」とあいさつをする。