ウォーキングは足で歩くことなのだけれど、ウォーキングの歩き方というのは、上半身のみぞおちとお尻に力を入れ、そこを固定しながら歩いていく。
つまり、両足で体の重心(みぞおちのあたり)のバランスをとりながら、体を運んでいく足さばきといえよう。
全身のバランスをつかみながら、きれいに歩く、というのがウォーキングの最大の目的である。
だから、足元の形ばかりに気をとられていると、ウォーキングを何回繰り返し練習をしても、なかなか上達できない、という結果になってしまうのだ。
まず、一歩一歩、足で床を踏みしめて歩く、というやり方は絶対にしないでほしい。
なぜならば、ていねいに歩くクセをつけてしまうと、体が足についていけなくなり、足ばかりが先に進み、体が後ろに残ってしまう歩き方になってしまうからだ。
また、体が後ろに残る歩き方をする人は、必ずかかとから足を踏み下ろしているはずだろうし、ひざを曲げて歩いているはず。
そういうクセがあるかどうかは、実際に歩いてみて、足の音を聞いてみるとよくわかる。
足を踏み下ろすときに「カツン」とかかとで、続いて「コツン」と爪先で音をたてている。
爪先とかかとを同時に下ろしている人は、足の裏全体で踏み下ろすような動きになるため、一回の音で足が床に着く。この場合は修正する必要がある。
たった一人のキャンペーンガールを選ぶために、クライアントは一年という時間をかけて、億単位の費用を使っている。
なぜならば、キャンペーンガールの良し悪しに商品の売れ行きがかかっているのだから、クライアントも広告代理店も必死になって、かつ真剣にいいモデルを探しているのだ。
現在18業種の各企業が毎年キャンペーンガールを選出しているが、一般の公募はしていない。
その代わりに、大手広告代理店から全国にあるモデル事務所、芸能プロダクションにキャンペーンガールの募集要項を送っている。
そのため、どんなに小さなモデル事務所であっても、登録をしていないとオーディションの情報は入ってこないのだ。
なかには、地方の小さな名も知られていないような事務所から、これはと思うようなモデルも出現した例もある。
応募対象になるモデルの年齢は、30歳前後の女性が多い。
第一段階のキャスティングは、全国の事務所から推薦されてきた応募要項に記されたモデルの写真選考からはじまる。
その後面接が数回行われる。
イメージのいい娘を探している広告代理店のキャスティング・ディレクターは、女性向けのいろいろなところに顔が出るようになるPPファッション雑誌は毎号欠かさず目を通し、これはと思うモデルをチェックしている。
モデルたちがあこがれるのは、パリ・コレクションの出演だけでなく、キャンペーンガールになることもあります。
十年くらい前から、雑誌にも○○キャンペーンガールとグラビアでひんぱんに紹介されるようになったCMガールたちのことである。
キャンペーンガールになるとどのような魅力があるのかといえば、年間契約をスポンサーと結べること、ギャラが上がること、全国にポスターやCFで流れ顔が売れること、テレビに出られるチャンスが多くなること、将来タレントか女優になれるかもしれないこと、などなど、さまざまな可能性をもたらしてくれるビッグなタイトルなのだ。
古くは二〇年くらい前のクラリオンガールだった女優のかたせ梨乃、最近ではキリンビールの飯島直子、東レの水着のキャンペーンガールだった山口智子など、ほかにも現在芸能界で活躍しているキャンペーンガール出身者はたいそう多いのだ。
ひと昔前までは、ミスコンテスト出身のモデルが多く、それなりの容姿のレベルを美人コンテストは保っていたのだけれども、最近ではそのレベルも低下しつつある。
なぜなら、新人モデル発掘の低年齢化で、ミスコンテストの出場資格年齢に達しているころには、ある程度の容姿の整った美女はみなモデルになっているのである。